マットレス選びで迷っている方は多いのではないでしょうか。
特にマットレスの密度は非常に重要な要素ですが、どのくらいの密度が自分に合っているのかわからない方がほとんどだと思います。
この記事では、マットレス密度の指標や計算方法、体重や体型に合わせた目安など、マットレス選びにおける密度の選び方を詳しく解説します。
マットレス選びの参考にしてください。
この記事を書いた人

くじらマットレス店長
くじらマットレスのブログの管理、商品開発をしています。数十種類のマットレスを比較体験できる会場も運営してます。
それらの経験から得られた知見で皆様におすすめのマットレスを紹介します。
マットレスの密度は耐久性に関係する
マットレスの密度は、主にウレタンマットレスで表記されます。ただし、密度は直接的には硬さとはあまり関係がありません。
密度と硬さの関係
マットレスの密度は、硬さを直接的に表す指標ではありません。密度が高いからと言って、必ずしも硬さが強いわけではないのです。むしろ、ウレタンの成形方法や配合などの要因の方が、硬さに大きく影響します。ただし、密度が極端に低いと劣化が早まる傾向にあるため、ある程度の密度は必要です。
密度の指標"d"の意味と計算方法
マットレスの密度の指標として"d"が使われています。"d"はキュービックデシメートルあたりの重量を示しています。たとえば30dは、1立方メートルのマットレスの質量が30kgだという意味です。密度は「質量÷体積」で計算できるため、マットレスの全質量を体積で割ることでd値が求められます。
密度の表記はマットレスの種類で違う
マットレスの種類によって、密度の表記方法が異なります。ウレタンマットレスでは、d値で密度が示されることが多いです。一方、スプリングマットレスでは、coilの巻き数やピッチなどで硬さを表現することが多く、d値はほとんど表記されません。ただし、スプリングマットレスでも表層にウレタンを使用している場合は、その部分の密度はd値で示されることがあります。
密度と価格の関係
マットレスの密度が高いほど、製造コストが高くなる傾向があるため、価格設定も高くなります。ただし、ブランドイメージや材料など、他の要因も影響するため、必ずしも密度が高いから高価というわけではありません。下表は、目安としての密度と価格の関係です。
密度 | 価格帯 |
~25d | ~1万円 |
25d~30d | 3万円~5万円 |
30d~40d | 5万円~10万円 |
40d~ | 10万円~ |
マットレスの密度の選び方
マットレスの密度は、寝心地の好みや耐久性を考慮して選ぶ必要があります。目安としては、成人男性の場合、30d以上の密度が望ましいとされています。
高反発の場合
高反発マットレスでは、30D以上の密度がおすすめです。35D前後が適度な強さと反発性があるとされています。密度が低過ぎると、沈み込みが生じやすくなります。
低反発の場合
低反発マットレスは、35D以上の密度が望ましいとされます。低反発は沈み込みが生じやすいため、ある程度の密度がないと、耐久性が低下します。40D前後が適正な強さと耐久性のバランスだと言われています。
スプリングの場合
スプリングマットレスの硬さは、主にコイルの本数やピッチで決まりますが、表面のウレタン層の密度も関係します。表層のウレタンが30d前後で、コイル本数が多くピッチが細かい構造が、標準的な選択としておすすめできます。